CB1100EXのウインカーをLED化する


2015/09/13

 クリアウインカーレンズを装着した際に同梱されていたステルスバルブがあまりに暗くて危険なため、ウインカーのLED化を行いました。

 ウインカーLED化というと、純正ウインカーAss'yを丸ごと社外品のLEDウインカーAss'yに換装する手法が定番となっています。社外品に換えてみるのも新鮮で面白いですが、EX登場後のCB1100は、純正ウインカー本体がアルミボディでできていて、そこらの社外品のウインカー本体よりも質感が高くできています。この質感を生かして純正ウインカーをそのままにバルブ単体の交換のみを行うことでLEDウインカー化することにしました。

用意したもの

・LEDウインカーバルブ(シングル球)
・ポジション機能付ウインカーリレー
(POSH 090015-WR)

 純正ウインカーリレー(以下、リレー)のままLED化すると、リレーに流れる電流が不足することで球切れ状態と認識され、点滅周期が速くなる「ハイフラ状態」になってしまいます。
 そこで、純正リレーを小電流対応の社外リレー(ワイドワッテージ対応品)に交換することで、消費電流に関係なく保安基準に適合した周期でウインカーを点滅させることが可能となります。

 最近のホンダ車では、シングル球向けにウインカーとポジション機能を合わせて実装した特殊なリレーが使用されているため、ヤフオク等で販売されている2〜3Pの汎用リレーは使用できなくなっているので注意が必要です。

 また、リレーはタンクの真下にあるため、タンク脱着が必須作業となります。

 

作業手順

タンクを外すと中央部分にウインカーリレーがあります。

本体に白・黒のカプラーが付いています。

このカプラーを外し、社外品のリレーに換装します。

このとき、ゴム製の止め具をそのまま流用します。

純正(左)と社外品(右)。

少し大きさが違いますが、問題なく収まりました。

 次にウインカーバルブの取り付けを行います。

ウインカーボディ下部のネジ1本を外し、レンズを左に回してバルブにアクセスします。

純正バルブからLEDバルブに交換し、点灯確認を行います。

 ここで、問題発生。

 フロントウインカーは正常に点灯(滅)するのですが、リアウインカーは左右ともに点灯しません。そこで、バルブソケットにテスターを当てて電流を調べてみると、ボディ側に+が来ていて、極性が逆になっていることがわかりました。

 どういった理由でこのような接続になっているのか謎です。仕方が無いのでリアウインカーのハーネスを辿り、接続カプラーのコンタクトピンを差し替えて対応することにしました。

リアウインカーのカプラー類は小物入れを外すとバッテリー付近にあります。

オレンジ色が左、水色が右ウインカーに繋がっています。

精密ドライバーやピンセットの先端を使ってコンタクトピンの極性を入れ替えます。

この状態で点灯確認をすると無事点灯しました。

点灯するとこのように光ります。

最近のチップLEDはかなり明るいです。

 レトロなCBには電球の光が似合いますが、LEDのスタイリッシュな点滅も先進性があってなかなか良いです。ウインカーLED化により、グリップヒーター+ナビ+USB電源を使用中にハザードを使用しても供給電力の不足によるヘッドライトやメーターパネルの明暗が起きる事もなくなり、快適度が増しました。