枡スピーカーを作ってみる


2012/01/05

 ELEKITの真空管アンプ用に手頃なサイズのフルレンジスピーカーが欲しくなったので自分で作ってみることにした。
 私自身、スピーカーのエンクロージャーを工作する際に重要な、木材を隙間無く精密に加工する技術を持っていないので、木箱は既製品を求めてホームセンターや100均を探し回った結果、ダイソーでスピーカーボックスに丁度良さそうな「枡(ます)」を入手。

 今回はこの枡をベースにスピーカー作りを進めていくことにしよう。

材料
・枡
・木材(平板)
・スピーカーユニット
・プッシュ式ターミナル
・ニードルフェルト
・塗料(ニス)
・木ネジ類
・線材

 まずは、枡の側面にスピーカーを取り付けるための丸穴を空けます。コンパスで描いた円に沿ってドリルで穴を空け、ヤスリで円形に整えるとこうなります。

 穴あけが終わると、ニスで塗装タイム。



 スピーカーユニットはSONYのアクティブスピーカーから取り外したものを使用します。
小細工として、F●STEXのような質感を出すためにフレームの部分を黒色に塗装しておきます。

 ニスが乾くのを待っている間に、このようにプッシュターミナルに銅線を半田付けしておく。
線材には特にこだわりは無いので普通の銅線の切れ端を使用w

 塗装が完了した枡にスピーカーユニットやプッシュターミナルを取り付け、カットした吸音材(ニードルフェルト)を敷き詰めます。
 そして、アンプに接続して音が出るか確認した後、蓋に寸法通り加工した板を取り付けると完成です。



 音質はごく普通なフルレンジスピーカーですが、密閉型らしく引き締まった低音が特徴です。
ちょっとしたデスク上などでのニアフィールドリスニングにぴったりな手頃なサイズに仕上がりました。