CB1100EX 2014.7〜 カワサキZ750Sからの乗り換え。
散歩するような感覚で乗れる大排気量バイク往年の名車、CB750FOURを彷彿とさせるレトロなデザインの車体に、最新技術が融合した完成度の高いバイクとなっています。このデザインはまるで1/1スケールの模型のようで、眺めているだけで楽しめるほどの美しさがあります。 このバイクはせせこましく峠を攻めるといった乗り方よりも、低回転域で粘り気のあるエンジンをドコドコと鳴らしながら、徒歩でゆったりと見知らぬ地を散策するかのような感覚でゆったりと走るのが様になるバイクです。 ゆったりと走るからこそ目に入る景色にそろっと立ち止まり、カメラを構えて記録を刻む。速いバイクに疲れたら、CB1100で癒しのバイクライフも有り…?
・スタイリング とにかく美しい。これに尽きます。各所のメッキパーツが出す質感の高さや空冷エンジンのデザインが綺麗で、近くから遠くから眺めても見惚れてしまいます。この空冷エンジンがもつフィンの造形は機能美という言葉がピッタリで、何層ものフィンが水冷エンジンには無い独特の味を出してくれます。 EXに搭載されている左右2本出しマフラー。見た目の良さはもちろんですが、左右のマフラーから別々に奏でる重厚な排気音のステレオ感が素晴らしいです。 また、テールランプひとつをとっても光の拡散具合など細かく作り込まれており、電球の暖かい光も相まって味のある光を演出してくれます。
・走り、乗り心地 アップタイプのハンドルでゆったりとしたライディングポジションです。スポーツバイクと比較するとかなりマイルドな乗り味で、回さなくてもグイグイ押し出してくれる低速トルクのおかげでとても扱い易くできています。特に4000回転以下で体感できる鼓動感は"現代の四気筒=スムーズ=つまらない"という概念を変えるほどの絶妙な味付けがなされています。 このバイクの面白みは低回転域に凝縮されていて高回転域の盛り上がりには乏しいですが、ある程度回すと元気な加速を見せてくれます。必要な場面では大型バイクらしいしっかりとしたパワーを引き出せます。
・足つき、取り回し CB1100(STD=765mm)と比べるとEXではシート高が785mmと、20mm程増していますが、足つきに関しては私(身長180cm)だと両足のかかとを地面に接地させてもひざが曲がる余裕があります。 260kg超の重量があるので取り回しは大変ですが、走り出すとびっくりするほど軽快なバイクに化けます。
・不満点 @エンジンの熱が気になる ただし、警告灯が点く頃には人間もオーバーヒート寸前になるので適度な休憩で乗り切れば問題ありません。 Aメーター周りの作り込み |